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河井隼雄「母性社会日本の病理」講談社+α文庫
- 作者: 河合隼雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/09/19
- メディア: 文庫
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p41「・・・宗教史学者のエリアーデが指摘しているように、“伝承社会と対比して近代人のもつ斬新さとは、まさしく、自らを純粋歴史的存在として認めようとする決意と、根本的に非聖化された宇宙に生きようとする意志にかかってくる”ので、“近代世界の特色の一つは、深い意義をもつイニシエーション儀礼が消滅し去ったことだ”ということになる」・・・ある個人が根元的な体験をもって大人に「成った」ことを自覚することが非常に困難になったのである。あるいは社会的にみれば、「永遠の少年」の増加による問題をかかえることになった。」