• 「突然非日常的な状況におかれ、不特定他者のまなざしの前にもう一つの自我をさらけ出すとき、これはノモス的自我の崩壊であると同時に潜在的自我の解放でもあって、このプロセスことが羞恥の持つ苦痛と快楽のアンビヴァレンツをもたらすもものなのである。…羞恥は実体ではなく関係であるが故に、時代・場所・男女・年齢層によって無限に変化する、すなわち〈特定共時的文化〉におけるその千差万別たり得るのである。」(丸山圭三郎「言葉と無意識」p.206)