■
- 作者: 夏目漱石,平岡敏夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/04/16
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
「日本は過去において比較的に満足なる歴史を有したり。比較的に満足なる現在を有しつつあり。未来は如何あるべきか。自ら得意になる勿れ。自ら棄る勿れ。黙々として牛のごとくせよ。孜々として鶏の如くせよ。内を虚にして大呼する勿れ。まじめに考えよ。誠実に語れ。摯実に行え。汝の現今に播く種は、やがて汝の収むべき未来となって現わるべし。」
p.55<1901年4月17日(水)>
「・・・耶蘇の説教を承った。仕方がないから自分の思うことを述べた。Mrs.Edghillがいうには貴君はprayする気にならぬかといった。余はprayすべき者を見出さぬといった。Mrs.Eはこのgreatfull comfortを知らぬは情けないといって泣いた。気の毒であった。・・・」